2010/8/29 日曜日

『プラットフォーム戦略』アンドレイ・ハギウ、平野敦士カール(著)

Filed under: Web・IT — morinaga @ 23:29:54

 (( 目 次 ))
Chapter 1 世界最先端のプラットフォーム戦略とは?
 合コンでは幹事が一番得をする
 世界最古のクレジットカードは食事のクラブ
 プラットフォームビジネスはエコシステム ほか
Chapter 2 ケースで学ぶ プラットフォーム構築のための9つのフレームワーク
 勝てるプラットフォームの3つの特徴
 プラットフォーム構築の9つのフレームワーク
Chapter 3 プラットフォームの横暴にどう対処すべきか
 プラットフォームの横暴 
 戦略的プレーヤーの場合の対処方法
 戦略的プレーヤーではない場合の対処方法
Chapter 4 フリー、オープン化という「負けない」戦略
 ソーシャルメディアでのアプリケーションはなぜ儲からないのか
 なぜグーグルは携帯電話端末を発売したのか
 日本のSNSの戦略
Chapter 5 日本企業復活への処方箋
 日本の産業再生に欠かせないプラットフォーム戦略思考
 日本企業は何をすべきか
 電子書籍プラットフォームはビッグチャンス

●「プラットフォーム・ビジネスの定義は、少し難しい言い方ですが「複数のグループのニーズを仲介することによってグループ間の相互作用を喚起し、その市場経済圏を作る産業基盤型のビジネスモデル」といえます。」

●(フォーブス「世界の億万長者ランキング」)日本人ランキングのうちの2割強、60歳未満の人では実に75%が、本書で説明する「プラットフォーム戦略」に基づくビジネスを展開している企業の創業者

●プラットフォーム 5つの機能
 1.マッチング機能
 2.コスト削減機能
 3.検索コストの削減機能(ブランディング・集客機能)
 4.コミュニティ形成による外部ネットワーク効果・機能
 5.三角プリズム機能

●自分にはとくに魅力的なサービスがなくても、魅力的なメンバーを集めることができれば、その会(プラットフォーム)も魅力的なものになっていく

●勝てるプラットフォームの3つの特徴
 1. プラットフォーム自らの存在価値を創出できるかどうか
 2. 「場」に参加してもらう人や会社(グループ)の間の交流が活発であるかどうか
 3. プラットフォームのルールと規範を作り、一定の質を保つこと

●波長が合わないキーマンより、想いをシェアできる人を選ぶ:
もっとも大切にすべきなのは、有名無名を問わず、「したいことの方向が同じで、モチベーションが高く、想いをシェアできる人」でしょう。想いを同じくする人たちを集めて、「私のしたいこと」ではなく、「私たちのしたいこと」というパワーに昇華させ、物事を成就させることが、新・プラットフォーム思考の根幹です。

●プラットフォーム構築の9つのフレームワーク
・事業ドメインを決定する
・ターゲットとなるグループを特定する
・プラットフォーム上のグループが活発に交流する仕組みを作る
・キラーコンテンツ、バンドリングサービスを用意する
・価格戦略、ビジネスモデルを構築する
・価格以外の魅力をグループに提供する
・プラットフォーム上のルールを制定し、管理する
・独占禁止法などの政府の規制・指導、特許侵害などに注意を払う
・つねに「進化」するための戦略を作る

●何でもあるということは決してプラットフォームにとってよいことばかりではありません。最近流行りのSNSでのゲームなども玉石混交状態になってきており、非常に大きな危険性をはらんでいる

●幸いにも多くの成功しているプラットフォームは、かならずしも最初にできたいわゆる「ファーストムーバー」ではありません。

多くの学びを頂き有難うございました。

2008/3/22 土曜日

ウェブを変える10の破壊的トレンド 渡辺弘美(著)

Filed under: Web・IT — morinaga @ 21:30:46

破壊的トレンド (渡辺弘美氏のブログ)

凄い情報量と言えます。一度に全ては見れない量です。
“404 blog not found”で小飼弾氏がいみじくも記したとおりです、

その感想は、というと、真っ先に出て来たのは、「有料でもいいから、これがWebページならもっとよかったのに」というもの。

それもそのはず、120ものリンク情報が記載されているからです。

【 目 次 】
 プロローグ:破壊的トレンドとは何か?

 第一章 ダイレクト(Direct)
 第二章 フリー(Free)
 第三章 クラウドソーシングCrowdsourcing)
 第四章 プレゼンス(Presence)
 第五章 ウェブオリエンテッド(Web-Oriented)
 第六章 メタバース(Metaverse)
 第七章 ビデオ(Video Hosting)
 第八章 インターフェース(Interface)
 第九章 サーチ(Search)
 第十章 セマンティックテクノロジー(Semantic Technology)

 エピローグ:破壊するものとされるもの

■Chapter1-Direct

①フィード

まずはフィードに関してである。
私がフィードについて詳細を知ったのは遅く、この著作からでした。

ここで面白かったのは、β版でヤフーが発表しているとパイプスでフィードを生成できると。
ヤフー・パイプス(Yahoo! Pipes) http://pipes.yahoo.com/pipes/
読んでいる感じではいたく簡単そうですが …

②ウィジェット・マーケティング

次にウィジェットだが、ウィジェットがバイラル・マーケティングに活用できるという。

クチコミといった言葉で言えば有名なのは、これ。

最近の口コミ本と言えば

パーソナライズド・スタートページはigoogleは有名ですが、音楽(ヒップホップ)のような特定世代を狙った、グローバル・グリンド(Global Grind) http://www.globalgrind.com/ もでてきており、凄いのは、メディアで、ニューヨーク・タイムズが始めたりしてるんですね。
マイ・タイムズ(My Times) http://my.nytimes.com/

③オンライン/オフラインをシームレスな関係に
オンライン/オフラインを意識させない環境も出てきているのは凄いですね。
・アドビ、「Adobe Integrated Runtime」(AIR)のベータ版をリリース
・http://www.adobe.com/products/air/

●まとめ
①IPアドレス、URLの直接入力
②検索による抽出
③フィード・ウィジェット・パーソナライズド・スタートページによるユーザーサイドの選択
といった流れで時代は、ダイレクトに向かっていると。

■Chapter2-FREE

半導体・ストレージ(記憶装置、ハードディスク)等の価格下落といったことでなく、PCのインターフェイス等のリッチ化という流れをトレンドとみている。

実店舗からオンライン店舗の変遷については、「稀少経済」から「潤沢経済」といった言葉で表している。
(タワーレコード VS ITUNESTORE 、ウォルマート VS アマゾン 等々)

ニュースサイトでさえ投票結果が多いものが上位ニュースとなる
ディグ(Digg) http://www.digg.com/

■Chapte3-Crowdsoursing

集合知と言えば、webで言えばwikipediaですが、本でいえばこれでしょう。

ここは、ユーザーが主導権をもって行うウェブ活動も活発であり、説明不要な有名どころばかりですね。

ウィキペディア(Wikipedia) http://en.wikipedia.org/
フリッカー(Flickr) http://www.flickr.com/
デリシャス(del.icio.us) http://del.icio.us/
はてなブックマーク http://b.hatena.ne.jp/

ここで、面白かったのは投票によって人気があるフィードを(サイト)を選択できるといったものです。
この他も投票によって金銭授受が発生する仕組みなど、「投票」が次のキーアクションであると読めます。
スタンブルアポン(StumbleUpon) http://www.stumbleupon.com/

■Chapter4-Presense

リアルタイム情報を活かすといった事では、トゥイッター(Twitter) http://twitter.com/ は有名ですね。

昨年の紅白歌合戦で、”しょこたん”こと中川翔子さんが携帯を使用してブログに逐次、状況を書きこんでいたのを知り、結構、衝撃的でした。

SNS、ブログに即時はないですが、動画をリアルタイムで流せるものがあれば、画期的だと。
(コミュニケーション・個人メディアとして使用できるのはないかと…)

それ、ありました、ここに(笑)
ユーストリーム(Ustream) http://www.ustream.tv/
世界は凄いですね、ウェブカメラとブロードバンド回線があれば誰でも自分の「プレゼンス」をライブ中継できるですから。

■Chapter5-Web-Oriented

ここでは、全てのサービスをウェブ上で行えるかといった方向性です。
Saas(ソフトウェア・アズ・ア・サービス)は既に有名ですが、エブリシング・アズ・ア・サービスといった言葉さえ出てきています。

ここでは、ウェブOSに驚きました。
アイOS(eyeOS) http://www.eyeos.org/

そういった流れに対するマイクロソフトの動きの一つで、ユーザーが使用できるマッシュアップを発表していたのも面白い動きです。(使用するには、事前準備がちょっと必要ですけど)
マイクロソフト・ポップフライ(Microsoft Popfly) http://www.popfly.ms/

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この他も含めて様々なトレンドが紹介されています。
全てのトレンドが生き残る訳ではないですが、いつの時代も渾沌とした状況から、
抜きんでたトレンドが、その他を統合化していくものと思っています。
すぐに、実用化される技術ばかりではないですが、未来を考えるヒントになり得る本書でした。

本文以外のリンク先も全て、渡辺氏のブログにリンク表示されています。
興味がある方は是非一度覗いてみられては。
もちろん、本書を読みながらが、最もダイレクトに理解できるはずです。

今日も、ここまで、あなたの貴重な時間で、
“「本学」講座” をお読みいただき、有難うございます。 

2008/1/27 日曜日

ウェブ国産力 佐々木俊尚(著)

Filed under: Web・IT — morinaga @ 23:17:55

主としてIT分野に関し、相当なスピードで次々と著作を出版している佐々木俊尚氏の新書です。

佐々木氏の著作は国内のIT・ウェブ業界に関して、豊富な情報を知る事ができるだけでなく、その精力的な取材の為、概念的でない、現実が明確に感じられる内容となっています。

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( 目 次 )
はじめに        
第1章   未来検索ブラジルはグーグルの夢を「見ない」
第2章   持ち運ぶ「ライフログ」端末、日本のケータイ
第3章   ブログ検索でマーケティングが一変する
第4章   「気づき」を与えるアーキテクチャー
第5章   リアル世界とインターネットをつなげるウェブ国産力
第6章   情報大航海プロジェクトを推進する男
最7章   ウェブ国産力が世界を制するために
エピローグ
あとがき

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( 内 容 )

○第1章   未来検索ブラジルはグーグルの夢を「見ない」

1994年からの検索エンジン黎明期を振り返っているが、ほんの10数年間の変遷が凄く、グーグル盛隆の今でさえ、揺るぎなき牙城に見えるグーグルでも安穏とはできない事が歴史からわかる。
2003年以降、検索エンジン・プレイヤーが消滅した国内であったが、ここにきて新たなムーブメントが発生してきている状況も書かれていた。

グーグルの検索エンジンは完成版(改良は今もされ続けているだろうが)のように感じていたが、新境地を求めて研究している企業が続々と出てきているんですね。
一般的には、コモディティ(日用品)化された分野には新規参入が難しいと書かれているにもかかわらずである。

そう、検索エンジンは既にコモディティ化されていると。

 ・コモディティ化された商品が選ばれる要因
  1.価格が他商品より安い
  2.「慣れているから使う」習慣性
  3.「目立つところにある」とっつきやすさ
  4.「特典、サービスがある」という付加価値

しかし、未来検索ブラジルの開発責任者は、新規参入の困難さは理解していながら、「誰もきづいていないブレイクスル―」があると考えている。

その他にも下記の企業名が掲げられている。
結構、目にしている検索エンジンもあり、ここから明日のグーグルが出てくるのかもしれないと考えると非常に面白い。

・有限会社未来検索ブラジル(Brazil)  (日本企業)
・グーグルよりも進んでいると言われる検索エンジン「テオマ(Teoma)」
   - アスク・ドット・コムで採用されている。
・株式会社マーズフラッグの「マーズフラッグ」
   - 見える検索エンジン
・チームラボ株式会社 (Team Lab Inc.)の「サグール」
   - 東大卒の奇才、猪子寿之氏が率いる。
・百度株式会社
   - 昨年、日本参入し最近でもネット記事・TVニュースでも目にする。

○第2章   持ち運ぶ「ライフログ」端末、日本のケータイ

この章では、検索エンジンに絡んだケータイの状況が書かれている。

「若い世代のパソコン使用率が低下しており、パソコン=仕事、ケータイ=プライベートと使い分けられている」との事であるが、私自身ケータイの世界にどういった潮流があるかには疎い。

そして、この傾向を加速させる要因が2つある。

1.個人情報流失事件・個人情報保護法によって、パソコンが「おフィシャル化」している。
2.C(コンパクト)HTML言語でケータイサイトを普及させた為、パソコンとケータイ間に溝がある。
  CNET等のITメディアも取材・報道はするが、ケータイ世界の情報に殆んど踏み込めていない。

これらの状況から、ケータイは独自進化してきたが、逆にウェブ2.0の世界には遅れていたと ・・・
ただ独自進化の過程から、ライフログデバイスとしての機能を活用できれば、国産検索エンジンを劇的に向上させる可能性がある。

 ・実例
  経済産業省「情報大航海プロジェクト」のモデル
     -NTTドコモ「マイ・ライフ・アシストサービス」

○第3章   ブログ検索でマーケティングが一変する

ウェブ全体が対象の検索エンジンではグーグルの一人勝ちだが、ニッチな世界では用途に特化した検索エンジンが出現。

Blogwatcher - 「バースト度(注目度)」、「評判検索」

この評判検索は、面白いというか画期的ですね。
例えば、特定商品に関してポジティブ評価を赤色、ネガティブ評価を青色で表示・グラフ化するといった機能だが、テキストを分析する判断を行う方向が凄い。これらは、マイニングという概念ですが、今後のビジネスで大きな市場になっていくと。

学生時代に読んだ、「第五世代」といったAI機能を目標とした国産プロジェクトに関する本を思い出し、二者択一の方法にせよ、人間の文章を判断する機能になりつつある事に驚きました。「評判検索」のみならず、ブログから性別が推定でき、職業、年齢を推定する試み迄おこなわれている。

Wikipediaによると、データマイニング(Data mining)とは「統計学、パターン認識、人工知能等のデータ解析の技法を大量のデータに網羅的に適用することで知識を取り出す技術。」とある。

第4章でもこのデータマイニング、テキストマイニングの応用分野とその実例まで踏み込んでいる。

1.マーケティング分野
2.知財分野
3.リスクマネジメント分野

ウェブ世界の大半はテキストであるので、この3分野以外も可能性がある事は明白で、マイニング技術で得る情報をどのようの活用するのかがキモであろう。

過去著作も下に掲げておきます。
今読んでも学ぶべき内容があり、是非一読を勧めます。

今日も、ここまで、あなたの貴重な時間で、
“「本学」講座” をお読みいただき、有難うございます。

2007/11/11 日曜日

ネット未来地図 佐々木俊尚(著)

Filed under: Web・IT — morinaga @ 11:58:03

IT・ネット分野の著作を精力的取材し、次々と出版している著者です。
著者も “まえがき” で以下のように述べている。

「今回は、ウェブ2.0の今後の方向性と将来性を20の論点から、洗い直している。」

情報過多とも言える現在、すべてのメディアに目には通せない為、
多くの人は、断片的な知識で方向性を予測したりするしかない。

こういった著作で、業界全般を俯瞰的に眺めて書かれた内容は、非常に有用で、
地方に住む私などには、重要な情報源であり、指針となっている。

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( 目 次 )

プロローグ    
●ビジネスとインターネット
 論点 1   amazon
 論点 2   Recommendation
 論点 3   行動ターゲティング
 論点 4   仮想通貨 
●インターネット業界
 論点 5   Google
 論点 6   Platform
 論点 7   Venture
 論点 8   Monetize
●メディアとインターネット
 論点 9   YouTube
 論点10   動画
 論点11   TV
 論点12   番組ネット通信
 論点13   雑誌
 論点14   新聞
●コミュニケーションとインターネット
 論点15   Second Life
 論点16   ネット下流
 論点17   Twiter
 論点18   Respect
●未来とインターネット
 論点19   リアル世界
 論点20   Wikinomics
あとがき

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( 内 容 )

論点が20もあるので、特に印象に残った部分に絞って記載した。

≪ ビジネスとインターネット ≫
●論点 1 amazon
ここでの予測は、 「Amazonがオンラインショッピングを制覇する」である。

現在、書籍分野では国内最大手であるが、ショッピングモール2強の
“楽天”、”ヤフー”に比較すれば、決して売上規模は大きくない。

2強のショピングモール群とアマゾンの単一ショピングモールでは、
通常の感覚であれば、異なるショップがある方が優位だと思われるが、
ネットの世界で違う要因が出てくる。

数年前からの潮流として、集客の中心が検索エンジンに変わった事でポータルの優位性が消えつつある。
また、商品にたどりついた後、アマゾンはデータベースとレコメンド機能(論点2で詳細に記述されている)により訪問者の嗜好に合いやすい。

かたや、集合体モールは選択の自由はあるが、劣悪商品、違法すれすれのコピー商品などあり、選択の自由が逆に不親切にもなる。

●論点 3 行動ターゲティング
ここでの論点は、今後の潮流として最も重要な概念である
「行動ターゲティング」
についてである。
ただし、両刃の剣的な要因があり、取り扱い注意項目でもある。

グーグルの主要収益は、検索連動型広告であった。
行動ターゲッティングとは、行動分析型広告のことである。
具体的には、ウェブでの履歴を全てデータベース化し、消費者の目に触れる広告を、
その人間の嗜好に合わせて提示するといった概念である。

ヤフーのような巨大なポータルサイトは、自社サイトの履歴のみで実現可能となる。
実際、「2006年7月がら本格導入されている。」と記載されている。

そして、 「ネット広告業界は雪崩をうって、この行動ターゲティングに走りつつある。」 とある。

≪ インターネット業界 ≫
●論点 6 Platform 
ここでの論点は、携帯電話の未来である。
 
携帯電話会社は、回線提供の通信企業より、プラットフォームビジネス、
コンテンツビジネスに乗り出して行っている。

「おサイフケータイを実現した事で、消費者向けビジネスの最強ボトルネック ”決済”を握ることになった。」

グーグルでの検索モデルはテキストである。

携帯電話であれば、GPS、カメラ映像、店や自動販売機との交信、
メールも絵文字による感情認知、音声通話の『音』を使って、
マッチングさせ、より優れた情報を提示できる。

●論点 8   Monetize
 ここでの論点は、 “まえがき”でいの一番に書かれた「マネタイズ」である。

直訳では、「貨幣を鋳造する」であるが、インターネットの業界での使う意味は、「サービスを収益化する」といった意味である。

「ウェブ2.0」といった言葉は現在は、一過性のトレンド用語のように捉えられている。
その要因は、「収益化されたビジネスモデル」が、今だ確立していない為であろう。

現在の日本のウェブ2.0企業の収益モデルを、3つに分けている

 ①広告をとる
 ②サービス利用者に有料課金する
 ③システムを他の企業に外販する

しかし、この収益モデルはウェブ2.0企業でなくとも行っている。

著者は、このままではアメリカのウェブ2.0企業に呑み込まれないかと危惧している。
海外の成功事例として、いくつかあげている

①グーグルは検索エンジンと検索連動型広告という構造からインターネット広告代理店として
②アップルは、iTuneとiPodというサービスと製品を武器に、
   垂直統合型アーキテクチャーによって
③アマゾンは、圧倒的品揃えと顧客数に加え、高度なレコメンド機能によって

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廃れつつある「ウェブ2.0」といった言葉であるが、これからの潮流を予測する上で、
ターンニング・ポイントを象徴する概念であると思われる。

企業活動は経済活動であるから、収益化を実現する事が最終目的であるが、
着陸地点(目的)はアイデア、ビジョン、トレンドから始まる事が通例であろう。

そういった意味で、「ウェブ2.0」的側面から未来地図の要因を、
本書は俯瞰的にあまねく記している。

今日も、ここまで、あなたの貴重な時間で、
“「本学」講座” をお読みいただき、有難うございます。

2007/8/25 土曜日

フィードがグーグルの世界制覇を阻止する! 小川浩 著

Filed under: Web・IT — morinaga @ 16:27:19

梅田望夫/茂木健一 著作の「フューチャーリスト宣言」で、
“サーチ アンド チョイスの前の志向性が全ての始まりだ” という部分が非常に印象に残っていた。

ビジネスでの、重要キーワードとして “スピード” というのが、経営者・起業家での著作で判を押したように見受けられる。
“スピード” 、すなわち、誰よりも早く未来と思われる状況を見て、経験できれば先行者の優位を得られると。

同様に重要なポイントとして、予測がある。
的確な未来を予測する事 - そして、予測した未来を実現する事。

この本は、著者が考える “Webの世界の次の展開” を書いています。
次のビジネスモデルを考える際の、ヒントがちりばめられた内容だと思います。

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( 目 次 )

まえがき フィードなしにはウェブは進化しない
第1章  ウェブ2.0とはなんだったのか?
第2章  多様化するウェブの世界
第3章  ウェブ2.0からフィード2.0へ
第4章  2007年はフィードビジネス元年
第5章  グーグルはフィードでも覇者であり続けるか
第6章  もっと深くフィードを理解するキーワード
第7章  フィード2.0時代のビジネスモデル
第8章  新しいパラダイムの誕生

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( 内容について )

●第1章  ウェブ2.0とはなんだったのか?
ウェブ2.0とは、「受信」「検索」「発信」「共有」の要素で構成されているが、
これに「通知」の要素が必要条件と著者は見ている。
そして、ウェブの理想と問題点を下記のごとくとらえている。

世の中の99.9%の人には価値が無い情報でも、その情報を必要とする0.01%の人に行きわたるデータベースの構築である。
実際、その方向に向かっている。

しかし、情報処理能力が向上しても、人間の処理能力は向上しない。
データの判断は人間がする為、多すぎると許容量を超えてしまう。
その弱点を補うツールが “フィード” であると。

●第2章  多様化するウェブの世界
 ・ロングテール盛隆による、ポータルサイト衰退
  ポータルサイトは通過点にすぎず、最も重要なものは、ディスティネーション・サイトである。
  既存ポータルサイトも、”狭い範囲の情報に特化した垂直型ポータル”へ
  変貌しているものもある。

 ・ウェブの歴史はスパムとの戦い
  メールマガジンからブログ・SNSへ、検索エンジンの進化
  (キーワードからリンク数への基準変換) などは、戦いと言うよりも、進化とも言える。

●第3章  ウェブ2.0からフィード2.0へ
 ・ウェブはアーカイブ・図書館で、フィードはニュース・新刊書である。
 ・情報ニーズの2極化 – 古くても価値ある・ディープな情報はウェブより、
  日々更新の大枠な情報はフィードより

●第4章  2007年はフィードビジネス元年
 ・情報取得の変遷
  ①ネットサーフィン 情報を五月雨式に見て行く
  ②検索エンジン  必要情報の閲覧
  ③フィード     最新情報の閲覧

 ・バーチャルからリアルの世界へ
  フィードは自分の分身であり、ネットの世界の中に行かなくとも、
  バーチャルからの情報を持ってきてくれる。
  これにより、ウェブに接する時間が減少できる。

●第5章  グーグルはフィードでも覇者であり続けるか
 ・第1回目は検索エンジンを使用するが、目的のサイトに辿りついたユーザーが、
  フィードリーダーに登録すれば、グーグルの領域から離れる事になる。
 ・グーグルへの対抗要素
  ①マイクロフォーマット – 世界標準データ形式でオープンな為、グーグルの土俵外である。
  ②マイクロソフト
    - ブラウザー自体がフィードリーダー化すると検索機能の重要性が減る。

  ③携帯電話 – 携帯性・即時性等

ここでの、ブラウザーのフィードリーダー化は、感じていた事であり、実現すれば、マイクロソフトの大きな武器になると思っている。

●第6章  もっと深くフィードを理解するキーワード
・フィードの特徴
 ①トラフィック   ページビューの争いであったウェブの世界より、選択の権限がユーザーへ
 ②コミュニケーション機能
 ③ユーザーがメディアになれる

●第7章  フィード2.0時代のビジネスモデル
・日産自動車のカーナビにフィードリーダーが搭載
・目的サイトへの到達の変遷
 ①ポータルサイトより
 ②検索エンジンより
 ③フィードリーダーより

ここでの結果、

「ページビューを集め広告をとるビジネスモデルの
機能低下が起こる。」

ということは、新しいビジネスモデルが出てくる可能性があり、
その実現がこの本で知りえた知識の活用法であろう。

●第8章  新しいパラダイムの誕生
・フィードこそがウェブ2.0 – ページビュー・広告がルールとは異なる競技が始まっている。
 コンテンツ・プロフェッショナル・プチ情報がキーワードと読めました。

今日もここまで、あなたの貴重な時間で、
“「本学」講座”をお読みいただき、有難うございます。

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