2008/9/28 日曜日

弾言 成功する人生とバランスシートの使い方 小飼弾(著)

Filed under: 小飼弾 — morinaga @ 3:01:36

 << 目 次 >>

 あなたは、自分という会社の社長で筆頭株主
 第1章 ヒト part1 ――自分の価値を「見える化」してレベルアップ
 第2章 カネ ――相互理解のツールとして戦略的に使いこなす
 第3章 ヒト part2 ――ネットワークにおける自分の価値をアップする
 第4章 モノ ――「本当は所有できない」ということを理解する

追記:
コメント欄のトラックバックにありますように、現在、最も購読されている書評ブロガーであり、アルファブロガーである小飼弾氏に、ブログ(404 blog not found)にて紹介いただきました。
ブログを書き始めた時に望んだ事が、わずか1年程度で叶い我がことながら驚くと同時に感激しました。

いつも、思いもよらぬ、視野、視点、死角から多岐に渡る分野に言及している小飼弾氏の新刊です。
想定していた以上に、激烈に面白い一冊でした。

本書の中で、”日垣隆氏による自己啓発書の決定版的”として「ラクをしないと成果は出ない」を紹介していましたが、

(私も「ラクをしないと成果は出ない」を読んだ時、素晴らしいと感じました。)本書の「弾言」に関しても、この感想と同じように感じましたね。

常日頃から小飼氏の文章には驚く事が多かったのですが、著作でもこんなに面白いとは …

あなたは、自分という「会社」の社長で筆頭株主 
本書『弾言』では、バランスシートに基づいて世界をヒト、モノ、カネという3要素に「仕訳」して考えます。

バランスシートを使用した事以上に、とにかく内容の説明が小飼流であり、多彩な知識でからなんで最後まで飽きずに一気読みでした。

・業界構造、労働時間、コネ、オン・ザ・エッジ上場までの過程、人のネットワーク
・正社員・非正社員の問題、ワーキングプア、インフレ、少子高齢化、エネルギー、エントロピー
・情報洪水、読書、生きる目的、お金、借金、ストックとフロー、自分棚卸

ざっくり書くと、このぐらい有ります。
本ブログの主旨から、ビジネスに関する部分に絞っていくと …

まずは、”「ヒトの価値」とは人間同士がつながっている「コネの価値」で、社会的価値はコネという形でプールされている”と。
これをプログラマーらしく、数式で表現されています。

コネの価値=集団が生み出す価値 - ∑(個人の価値)
※ ∑の記号は総和を表す

”このコネを見える化するのが会社”であり、”会社はその価値をカネに変えるための仕組みと言える”

コネをこういった形で対象化して考えて事がなかったので、頷くばかりでした。
この後、オン・ザ・エッジのCTOに就任し、上場への体制を作成し、退職するまでが簡略に記されています。
・他人とのインターフェイスが開いている事
・見えないところをどれだけ疎かにしないでできるか?
なども納得しましたが、全くなにも無い状態から3ヶ月でデータセンターを立ち上げた部分は、非常に面白かったですね。
(10頁ぐらいに簡潔に書かれているのもいい。)

コネ的な意味合いでのネットワークについても、ケータイ・SNS・プロフ等のツールでの変化を指摘しています。

社会は「少・密」から「多・疎」に向かっている

それとともに、”より多くのコストを払える人がハブ(中心)になれる”と …
私的には、にコミュニケーションの方法を見直す・考慮すべきだと読みました。

最後の「弾言」は、小飼氏のヒューマンな部分が表現されていて非常に良い気持ちで読み終えました。

あなたが今そこにいること、それ以上に正しいことなど存在しない。

とにもかくにも、硬直した頭の人で新しい視点を求める人には「一読の価値有り」以上だと思った著作です。

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2008/5/3 土曜日

小飼弾のアルファギークに逢ってきた 小飼弾(著)

Filed under: 小飼弾 — morinaga @ 23:17:05

404 Blog Not Found
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アルファブロガーであり、ギーク(オープンソース開発者)としても有名な小飼弾氏の最新作です。ブログ ”404 Blog Not Found” は、月刊100万PV、RSS購読は7000もあります。
今、現在、書評ブロガーとしては、土井英司氏と双璧をなすと言え、書籍をどちらかが取り上げただけで、一両日以内にアマゾントップセラー100の上位まで上昇させます。インフルエンサーとしても、言葉にならないぐらい超絶の域に達しています。

 【 目 次 】

  Ruby on Rails開発者・David Heinemeier Hansson
     ―「アーキテクト」って言葉を使ったら負け
  (株)はてなCTO・伊藤直也
     ―良いサービスを作るのに、マネジメントはやはり重要
  Perl開発者・Larry Wall
     ―優れたソフトウェアも、文化を持たなければ普及しない
  livedoor・池邉智洋/谷口公一/ma.la
     ―ネットは個人の人生に何をもたらしているか
  Twitter Co‐founder・Evan Williams
     ―大事なのは「好き」を貫けること
  The Seasar Projectチーフコミッタ・ひがやすを
     ―世の中の根底にあるニーズに合ったものを提供したい
  『達人プログラマー』著者・Dave Thomas
     ―コーディングを続けるという情熱が重要。
       それ以外は取るに足りない
  Pathtraq/Japanize開発者・奥一穂
     ―自分は、コミュニケーションの形態を考えてる。ウェブは手段
  Mozilla Corporation/jQuery開発者・John Resig
     ―自分が興味を持っているものに集中し、最適化を加える
  「Binary2.0」「スルーカ」提唱者・高林哲
     ―ハッカーに一番重要なのは、「深追い」できること〔ほか〕
  夫婦対談 (株)はてな 近藤淳也・令子 × 小飼弾・直美
  スペシャル対談 きたみりゅうじの小飼弾に逢ってきた

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アルファギークとは、「世界はこうなる」に満足せず、「世界をこうする」人々だからです。
未来を予測する最善の方法は、それを発明することである。
   - Alan kay

“はじめに - アルファギークとは?” での一文です。
アルファギークへのインタビュー集であるが、技術論のとどまらず示唆深い内容が多いと言えます。

(株)はてなCTOの伊藤直也氏へのインタビューでは、マネジメントに関しても出てきます。
1年間ぐらいエンジニアにマネジメントを好きにさせてみたが、上手くいかなかったとの事であった。上手くいく、いかないは、その時点の状況や付帯条件があるので何とも言えないんですが、冒険的手法をトライアルしている事に驚きましたね。

Perl開発者のLarry Wall氏の発言も凄い。

弾氏   失業期間中に(Perl6の開発をせずにほかの仕事をして)
      給与が支払われていたとしたら …
Larry氏 3000万円ぐらいになったでしょう。
弾氏   3000万円棒に振るとは、太っ腹ですね。
Larry氏 私は金持ちです。 どれだけ持っているかでなく、
      どれだけ与えることができるかというのが
      金持ちの定義なら。

自己啓発書で読むような発言で、ちょっと言葉を失いました。ギークとは自分の本分に対して、いかにピュアであるかというのが良く分かりました。

Blogger開発PyraLabsの共同設立者で、Twitterを作ったらこれまた大ブレイク。
ウエブ界のシンデレラボーイこと、Evan Williams氏にしても …

弾氏   ウエブサイトを作にあたって最も重要な事は?
Evan氏 情熱かな。
   ~ 技術力よりその人が持っている情熱に注目している。
   ~ 「できるからやる」というのは、
     新しいことをやることには向いていない。

Ruby普及の立役者である3名のうち2名のインタビューも掲載されており、3者とも話しをした事がある小飼氏の指摘どおり、Rubyを役立てたHDD氏と、使い方を普及されたDave Thomas氏の性格の違いも面白かったですね。

最終章「きたみりゅうじの小飼弾にあってきたでは」、これからの受託開発に対する小飼氏の見解や、これからのSEに対して言っておきたい事などは、切り口が鋭く重い話でした。

最初から、最後までじっくり、きっちり読んで、ギークとは?を楽しく堪能できただけでなく、非常に感動・感銘を受けた1冊でした。

今日も、ここまで、あなたの貴重な時間で、
“「本学」講座” をお読みいただき、有難うございます

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