2009/4/19 日曜日

デジタル女将修行中 平山佐知子(著)

Filed under: 未分類 — morinaga @ 22:19:06

 (( 目 次 ))

 第1章 デジタル女将誕生
 第2章 神様と島の暮らし
 第3章 嫁姑バトル
 第4章 島のおばちゃんは逞しい
 第5章 都会のネズミ、田舎のネズミ
 第6章 分析・「壱岐もの屋」
 第7章 向く人・向かない人
 第8章 これからの生き方

 壱岐もの屋 HP

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
平山 佐知子さん
九州・長崎県、壱岐島という離島で、1500年続く古湯を3代にわたって守ってきた「平山旅館」若女将。東京六本木生まれ横浜育ち。神戸淡路大震災のボランティアで旅館の長男と出会う。テレビ局勤務後、出産し、壱岐へ移住。若女将として旅館を手伝いつつ、インターネットの物販サイト「壱岐もの屋」を始め、試行錯誤の末、評判のサイトとなる。フジサンケイ・大和証券グループ 女性起業家支援プロジェクト第7回ビジネスプランコンテスト最優秀賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

壱岐島の離島で物販サイトの運営を始め、老舗の平山旅館の女将としての奮闘記です。
女将となられて旅館業で働きだして感じた事も印象深かったです。

・女将は、元祖コンシェルジェ
・旅館業で重要な事は、そこに「どんな女将がいるか」、この一点につきます。

ビジネスで必要な事は、「田舎脳」と「都会脳」の使い分け。ネットの世界とリアルな社会の間には、必ず微妙なズレが生じてますから、常に軌道の修正が必要。都会が田舎に求めるニーズを、両方の観点から分析していくことが必要なのではないでしょうか?

著者のネット販売経験ですが、この感覚部分は著者で無ければ理解しづらい点でしょうし、そこが商売のキモでもあるんじゃないかと感じました。

壱岐の出生率の高さは全国上位。

平成19年度で1.34人が平均なのに対して、壱岐では、2.09人である統計の全国自治体ではベスト6に入る数字だそうです。他人の家の節句で鯉のぼりが上がるまで心配する田舎ならではの”お節介”さは、逆に言えば共同体としての安心感もあるからでしょうか?全国的に出生率が低下しているのは知ってましたが、高い・低いという点から分布など考えたことが無かったので、個人的には非常に新鮮でした。

”お客様は「自分の会社の企画部長」”

目の肥えた消費者からのクレーム・要望からの経験則で、ネット社会の速度の速さが消費者に主導権があると感じてからです。

その他、壱岐もの屋で取り扱う商品の紹介もありましたが、凄い手間がかかっている事や原価率の高さが分かります。
「好調に見えても1年前の常識は通用しない」と書かれていたのに厳しさを感じました。

地域振興、食品の安全性、便利と成長に対する視点など学びを頂きました。
有難うございました。

2009/4/5 日曜日

会社人生で必要な知恵はすべてマグロ船で学んだ 斎藤正明(著)

Filed under: 自己啓発 — morinaga @ 23:10:23

「お前はマグロ船に乗ってこい!」という業務命令でマグロ船に乗ることになった著者の経験談です。
想像とは違う船長、漁師の言葉が新鮮で、最近の新書の中ではランキングアップし注目を集めました。
(当時、著者はマグロの鮮度を保つ薬の研究をされていました。)

著者と同じく私にも漁師さんは気が短い、荒いといったイメージがあったのですが、驚くぐらい理性的な答えばかりで驚きました。まして、忙しい業務の中での質問に対しても、淡々と答えてる風景が見え、先入観の怖さも感じました。

マグロが捕れる日も捕れない日でも漁師のやる気が変わらないように見える事に機関長に質問すると …
「マグロが捕れんときこそ、感情をコントロールしぇんと人間ダメなんど。斎藤はそげーなこともわからんのか?本当にバカじゃのう」
これは、仕事だけでなく長期に渡って同じ人間と船の中で暮らしてきた知恵なんだんなと感じました。

著者が船には乗せてもらったが、鮮度保持剤を開発できなかったらと悩んでいると …
「結果にばかりこだわると、その途中にある、おもしれーもんや、役に立つことを見逃すんど。
(中略)
この途中にあるおもしれーもんは、後で役に立つこともいっぱいあるんど。」

雨がふっても、どのような状況でも、著者からみるとポジティブな答えが返ってくるので、ポジティブで有る方法を質問した時には … 晴れだけでも、雨だけでも大変だという話から
「『雨と晴れ』『海と空』『男と女』全部2つで1つじゃ。これはの、人の気持ちじゃて同じど。『前向きなとき』ばかりでなく、『後ろ向きなとき』も大事じゃ。後ろ向きになるちゅーのは危険を感じる能力ど。いつも前向きな人が船長やると、絶対むちゃをしよるから船があぶねーんど。それに後ろ向きになることがあるやつでないと、落ち込んでいる人の気持ちやらがわからんど」

真夏の暑いさなか、吐くために後部甲板に向かっていると、親方に会い、「暑いのぉ」と話しかけてきました。著者は「赤道ですからね」と返しました。
(中略)
船長は、次のように諭します。「あんまり素っ気なく返事をすると、話しかけにくいやつと思わるるど。(中略)あいさつで出鼻をくじかれると、次に何も話せめーが」
ここでは、コミュニケーションの知恵をしっかりと著者に伝えています。寡黙なイメージの漁師ですが、実は雑談上手です。それはマグロ漁場の情報収集の時も同じであるようです。

基本的に、「思うようにならない自然(海)に対する抗ストレス」と「狭い船で同じ人と暮らすコミュニーケション」に関してわかりやすく、非常に勉強になった一冊です。

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