ちょっとアホ!理論 出路雅明(著)
表紙だけを見れば決して、読まない本でしょう。
事実、最初に書店で目にした時は購入しませんでした。
経営コンサルタント 西田文朗氏や、日本一元気な書店 「読書のすすめ」の清水克衛さんが紹介していたので読んだ次第です。
2006年の出版本ですが、今でも時折、書評・紹介されています。
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( 目 次 )
まえがき
第1章 「ちょっとアホ!」への道のり
第2章 「ちょっとアホ!」への変身
第3章 「ちょっとアホ!」の浸透
第4章 「ちょっとアホ!」の快進撃
第5章 「ちょっとアホ!」の定義
第6章 「ちょっとアホ!」の目撃証言
第7章 「ちょっとアホ!」の成長
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( 内 容 )
たったワゴン1台で始めた古着屋でしたが、7年で35億の会社に発展。
やる気と根性だけで楽しんできました。しかし、35億達成して、その頃は業績もまだ順調であったが、
不安でいっぱい、自分にも不満でいっぱいで「やる気」がなくなっていた。
危機感より、内観セミナーに出席して何故かを求め、「隠居じじい」になっていた事を悟る。
隠居じじい = 燃え尽きていた … という事に結論づいたわけですね、出路氏は。
で、ここからもがいて、もがいて頑張って、業績やその他がよりよくなった! … といった経験本ではありません。
業績も少しづつ悪化していきはじめ、ここから約2年間、出路さんと社員たちはチャレンジしていきはじめます。
まず、この改革を進める前に、は生え抜きの幹部社員全員を集め、皆に率直に話してはいます。
(なにしろ、安定期にはいってからはプロ級になるぐらい、釣りばかりしていたそうですから。)
そしてチャレンジですが、内容は下記のとおりです。
・ビジネス・自己啓発本を読みまくった。
・セミナー・講演会があれば、すぐにいって学ぶ。
・必要性を認識し、経営理念を作る。
・社員教育にも着手
・毎週幹部会議を開催
・週1回 幹部社員と報・連・相ミーティング
・主要社員で、月1回の中長期経営計画策定会議
・流行りのマーケティング理論の勉強と導入
・オリジナルブランドの企画開発
・生産ルートの開発(国内・海外ルート)
・トレンドを見据えた新規コンセプト・ショップの立ち上げ
・安定経営の為、多角化を目指し新規事業の導入
・ロイヤリティー向上のため新規ブランド獲得
・顧客囲い込みに必要性から、顧客管理システムの強化
・迅速な商品の動きをつかむために、商品管理システムの導入
・同じく営業システム強化
・財務状況の的確な把握のため、経理部の強化
・正当な評価の必要性を感じ、人事考課システムも導入
・組織力強化の組織改革・人事異動もしばしば行う
・社員との飲みニュケーション
数ページに渡り書かれ、この時代のあがきが伝わってくる内容でした。
出路氏も苦しんでいる様子、心境がひしひしと伝わる内容でした。
しかし、打つ手は全て失敗し業績は悪化の一途をたどっていったのです。
もがきの2年のあと、倒産の危機。
売上はあがらず、在庫は増えて粗利は下がり、利益効率悪化、何故か経費は増大。
信じられないぐらいに速いスピードで悪化し、加速していく。「まさに会社はこうやって倒産していくだな」といった感じでした。
偶然の売上など「運」で持ちこたえていたが、最後は「運」にも見放され本格的にやばくなってきた。
創業から9年で、4~5年かけてすこしづつ蝕まれて、最後の半年で崩れ堕れさろうと …
すでに「もがきの2年」で手を尽した感があり、なにをやっていいかわからない出路氏。
で、体と肝っ玉には絶対の自信があった出路氏も、経営責任の重圧から胃潰瘍となる。
もう、この辺りは「弱り目に祟り目」とはよくいったような不幸な状況が他にも書かれています。
ここまで来て、出路氏は3年前と同じく、社員に倒産しそうな状況を話す。
苦しい状況で皆で頑張ってきたが、状況は苦しいまま。
そして、考えを改めて、楽しく生きて行こうと。
キャッチフレーズは「ちょっとアホ」「スーパーサイヤ・アホ」
真面目に会社経営していると自負する人にとっては、ふざけていると見えるでしょうが、
「楽しく」の本当に意味は、この後の活動まで知って判断すべき部分ですね。
私も最初はここでも、少しは?でしたが。
最初に出路氏がやった事は、楽しいで最も大切な事=笑顔
いつもニコニコ笑顔になった!
元気に明るく挨拶するようになった!
実は出路氏は、厳つい顔で笑う事が大の苦手の為、家のいたるところに鏡を置いて笑顔の練習。
そして、新しいアイデアを実行。
いくつか書くと …
・社員全員での経営計画総会を、「やったるで総会」
各社員が「ちょっとアホ」を視点に、「やったるで目標」を発表
表彰会・賞の内容も同様な視点で立案
・「もがきの2年」で作成した経営理念とは別に、もう一つ「明るく、元気になる経営理念」を作成し唱和する。
・社内報を作成
え~、実物をお見せできなのが残念ですが、社内報というより学内報みたいです。(笑)
・楽学塾
段階別の社内研修で朝10時から、夜の部を含め朝3時まで。
夜の部は当然、飲みながらですが、昼の部も堅苦しくないシミュレーション・ゲーム等です。
この後、固い言葉でいえばマーケティング・販売なども同様の考えで変えていき、快進撃の始まりです。
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本書のこの後は、様々なアイデア、社員からのメッセージ、出路氏の成長の軌跡「人との出会い」「本との出会い」etc …とかなり濃い内容が続きます。
ちょっと色もの・劇薬的な本ですが、本質は極めて真面目で理にかなっています。
表紙のみならず、内容を読んで誤読されない為には、西田文朗氏の著作を前もって読んでいるほうがいいでしょうね。
… と書いて締める予定でしたが、キモだと後押しする内容を紹介して終わります。
出路氏が、V字回復の為に開き直ったのは、西田文朗氏の「面白いほど成功するツキの原則」との事です。
ホテルのセミナールームを借りきって、朝から晩までかけて、「本を1冊使ったセミナー」を行ったと。
ここは、最初に読んだ時に見落としていました。
「面白いほど成功するツキの原則」の理論と、出路氏の実践を知って初めて「V字回復」の真の姿が見えます。
今日も、ここまで、あなたの貴重な時間で、
“「本学」講座” をお読みいただき、有難うございます。
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