ダメなら、さっさとやめなさい! セス・ゴーディン(著)
日本のカリスマ経営コンサルタント 神田昌典氏が、帯で大絶賛しています。
「この本には、ビジネス&自己啓発書 100冊以上の価値がある!」
100ページ程(原文は76ページ)の本ながら、ビジネスを語っていますが、人生に関して語っているとも読めます。
最初に、まとめとしての感想を書きます。
「レバレッジ・シンキング」と同様に、ビジネスでの有限性を徹底的に意識して、
徹底的に進むか、いかに綺麗に撤退するかを記しています。
(但し、この撤退とは、方向を別ビジネス・別戦術に切り替える事ですが)この本の言葉でいえば、
「運命の谷」か「行き止まり」か?を見極めよと。
—————————————————————–
( 目 次 )
古くからの格言は間違っていいる
「世界で最高」になろう!
進むも引くも、見極めが大事!
運命の谷に立ち向かえ!
運命の谷を見極めろ!
運命の谷を這い上がり、頂点を極めよ!
やめることは恥じゃない!
引き際を見極めろ!
突き進むべき方向を見定めよ!
—————————————————————–
( 内容 )
まず、ビジネスで、ナンバーワンにこだわる理由を、売り手・買い手より定義している。
売り側は、時間と資源が限られている為、それらを集中する為に、選択する。
買う側も、全てを把握して選択する事はできない為、ブランド(格)・品質・信頼を求める。
しかし、ここで言うナンバーワンの意味は変わってきている。
大量市場は少なくなってきており、数えきれない小さな市場ができ、それぞれに最高のブランドがある。
すなわち、「世界で最高」とは、「買い手の世界」で最高である事。
極めて明確に定義されており、現実認識(有限)にたっています。
で、いきなりですが、この本のキモです。
「成功は2つのメイン・シナリオに沿って進む。」
1.運命の谷
物事を進めて壁にあたった時期
2.行き止まり
先の見込みがなくなった、あるいは初めからない仕事
この本では、この二つのシナリオの呈示と、見極め方が主題となっています。
「やめなければ、必ず成功する」といった古くからの格言を否定してます。
まず、このシナリオで、「世界の頂点に立てない7つの理由」
1.途中で時間切れになる (そしてあきらめる)
2.途中で資金が底をつく (そして引き返す)
3.途中でおじけづく (そして逃げ出す)
4.はじめから本気でなかった (そして逃げ出す)
5.興味や熱意が冷め、「ほどほどでいい」と割り切る
(そして、やめる)
6.長い目で考えずに、目先のことばかりに気をとられる
(そして、目の前に大きな困難が立ちはだかると、引き下がる)
7.間違った分野で頂点を目指そうとする
(自分に才能のない分野を選んでしまった)
この7つの理由から、世界の頂点に立てないのは、プランに誤りがあったのか、
ゴール前に断念したのかのどちらかだと断言している。
但し、この7つの理由は、あらかじめ備えておく事ができる、いや、備えておかなければならないと。
そして、運命の谷は8タイプに定義している。
1.モノづくりの谷
2.セールスの谷
3.スキルアップの谷
4.リスクの谷
5.人間関係の谷
6.発想の谷
7.自我の谷
8.流通の谷
ここまでプロセスでの問題点を、まとめていると、目的を「運命の谷」を乗り越える事に注視しがちだが、
あくまで、頂点を極める事がゴールですから。
最もポイントになる、シナリオの分岐点での「運命の谷」か「行き止まり」かを見極める為には?
下記の「やめる」前の3つをあげている。
1.パニックに陥ってないか?
2.誰に働きかけようとしているのか?
一人の心を変えようとするのは不可能に近く、当初の何回で成功しなければ、毎回壁は高くなっていく。
市場は壁でなく、丘に近く、高くなる程、歩みを進める程、楽になり効果が期待できる。
3.目に見える進歩があるか?
状態は3つしかない。
a 進歩している
b 遅れをとっている
c 足踏みしている
そして、シナリオ遂行の前条件として、 “撤退条件は開始前に決定しておく”と語っている。
可能な事であり、判断が狂いやすい状況やストレスから逃れる為にである。
人・物・資金・時間・現時点の能力で、分野を選択せよ。
広く浅く分散させる事は無駄となる。
その世界を揺り動かせない分野からは撤退せよ。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
巻末の神田昌典氏の解説も秀悦で、ここでこの本をまとめていると言える。
エッセンスのみを知りたければ、ここで得られる。
(但し、本質の読み取りを間違わなければであるが)
“歩みをやめてしまったほうが、早く進める時もあると”
個人的には思い出した言葉がありました。
“人生は泥沼の戦いではない”
今日も、ここまで、あなたの貴重な時間で、
“「本学」講座” をお読みいただき、有難うございます。
トラックバック URL :
ダメなら、さっさとやめなさい! ~No.1になるための成功法…
書評リンク - ダメなら、さっさとやめなさい! ~No.1になるための成功法則~ (more…)
トラックバック by 書評リンク — 2008/10/7 火曜日 @ 10:26:59