2007/10/6 土曜日

デキる社員は社長を使う! 柳楽仁史(著)

Filed under: 自己啓発 — morinaga @ 22:39:20

以前、船井総合研究所の五十棲氏の著作を紹介しました。
今回の著者、柳楽仁史氏も㈱船井総合研究所の方で、経営統括本部 社長室室長です。

船井総合研究所HPよりの経歴

現社長・小山政彦の政策秘書を務めるほか、船井総研のオフィシャルサイトの構築・運営、若手コンサルタント育成講座「フナイコンサルティングアカデミー(FCA)」の運営など、内部マネジメント業務の責任者を歴任する。

その傍ら経営コンサルタント業務にも従事、幹部社員教育、社内体制整備、業務プロセス改善などの分野を得意とする。主に不動産業界に多くの支援先を持つ。

—————————————————————–
( 目 次 )

まえがき  
序章     社長に仕える人、社長を使える人     
第1章    御社の社長、本当についていっていいの?
第2章    ”社長を理解する”には、社長の特異な行動や発想に着目せよ
第3章    社長の”理不尽な要求”の裏に隠された”真意”を感じ取れ
第4章    幹部社員になるには、”視点の切り替え”が必要 
第5章    社長を使える社員はここが違う!社長の右腕に必要な”9つの力”
第6章    幹部社員の心得   
あとがき  

—————————————————————–
( 内容に関して )

題名はかなりひねった感があるが、コンサルタント経験のみならず、
社長秘書としてからの観察から、きわめて真っすぐな内容である。

本書の目的をまえがきで記している。

組織は役割分担で成り立っていて、社長には社長の、管理職には管理職の、一般社員には一般社員の「役割と使命」がある。
この中で「社長という特別な存在」を理解することにある。

しかし、最終的には理解することのみならず、著者が考える幹部社員の在り方まで言及している。

まず、第1章では「社長を見極める事」についてである。
一般的な社長に対する愚痴、不平不満としてあげられているのが以下である。

①朝礼暮改が多い
②すぐに怒鳴り散らす。
③まるで子供みたいにわがままだ。
④言っている事が支離滅裂で理解できない。
⑤話がやたら長い

これは説明不要であろうが、これに対しての社員の対応方法を明確に記している。

しかし、対応方法以前に、愚痴、不平不満の本質的な問題は、実は社長のみのせいではないと。

「自分自身の人生目標やスタンスが定まってない」からである。
定まった後に、現状否定・現実逃避せず、環境に順応する必要がある。

この視点からの各章とも、社長のみならず、”長”とつく人の行動を意識的に見ていれば思い当たる内容が満載である。

ちょっとあげてみても、結構思い当たる節がないでしょうか?

①社長はなぜ、用もなくオフィスをウロウロするのか?
②社長はなぜ、権限を委譲してくれないのか?
③社長はなぜ、とんでもない無理難題をふっかけるのか?
④社長はなぜ、「ダメ社員」を見捨てないのか?
⑤社長はなぜ、感情をむき出しにして、社員を叱責するのか?
⑥社長はなぜ、「同じハナシ」を繰り返すのか?

ここで、印象深いのは④社長はなぜ、「ダメ社員」を見捨てないのか?で、著者の経験を記している。

採用面接で二次面接でOKを出した人物を小山社長に引き合わせたところ、社長判断は「NO」。
社長判断としての見解は、「彼は優秀だが、入社することが彼の人生にプラスか?
君は自分が使いやすい “人手” を採用しようとしたのではないか?」

著者がたどりついた答えは、「その人が自社で幸せな人生を送れるかどうか」であった。

今後は「団塊の世代」の件や、「若年層の問題」もあり採用に関して象徴的な内容であろう。
要は採用後の人物の人生をどう考えているかである。

もう一つ、⑥社長はなぜ、「同じハナシ」を繰り返すのか?では、
「ビジョンの重要性」を説いている。
要は、”社長の夢と自分の夢が同じベクトルに重なった時のイメージが出来ている会社は強い。”と

その為には、①頭で理解、②心で納得、③体で行動とある。
この件は特に(個人的に)、当社の社長である武藤よりも常々指導されている為、耳が痛い話である。

実際、①の「頭で理解している」と答えたしても、その内容を唱和できるかと問うている。
(人前で唱和できる為には、思考・行動のみならず仕事観・人生観も含まれ、
自分自身の言葉として提示される覚悟が必要であるはずだ。)

また、社長の不平不満での “①朝礼暮改が多い” に関しても明快な答えが書いてあった。

ビジネスの世界では「変化こそ常」である。
但し、外してはいけない掟がある。
「経営理念に関する朝令暮改」があってはならない。

この他にも、様々な例が書かれているが、最終的な目的を、社長の右腕となるべき幹部社員の心得として記している。

最も集約されたと思われるのは、「自分の意思をはっきり伝えられる、”参謀型イエスマン”たれ」、である。
イエスマンも、ノーマンも必要とはされないし、イエスマン=悪ではないと。

社長を補佐でき、組織をよりよい方向に導ける存在であり、指示に対して提案できる”参謀型イエスマン”である。

経営者の人間力・人間性(伝達力) × 幹部・ブレーン(理解力) × 実行スタッフ = 業績 

今日も、ここまで、あなたの貴重な時間で、
“「本学」講座” をお読みいただき、有難うございます。

3件のコメント »

  1. 拙著をとり上げていただき、ありがとうございます。

    読者の視点・感想というのは、本当に「苦労して書いた甲斐があった…」という強い励みになります。

    コメント by 柳楽仁史 — 2007/12/30 日曜日 @ 13:38:48

  2. こんにちは、柳楽さま
    拙い書評にコメント有難うございます。

    発売当初より購入し、非常に学ばせて頂いた著作でした。
    新入社員時代から、自分の上司に感じていた部分を
    的確に記載されていた点に非常に納得しました。

    社内ブログ、社内フォーラム「本学」講座でも紹介させていただき、
    当社社長の武藤も自分の気持ちを表していると。
    また、幹部社員にも多くの学びありました。

    私も、「本学」を発展させるよう頑張り、
    柳楽さまが、次回作を発表された際は、再び、精読したいと思っております。

    柳楽さまからのコメントも、私にとっても大いに励みになりました。
    感謝の極みであります。

    コメント by morinaga — 2007/12/30 日曜日 @ 14:10:25

  3. デキる社員は社長を使う! 幹部社員のための社長の「使い方」と…

    書評リンク – デキる社員は社長を使う! 幹部社員のための社長の「使い方」と「仕え方」 (more…)

    トラックバック by 書評リンク — 2008/10/7 火曜日 @ 10:25:52

この投稿へのコメントの RSS フィード。 TrackBack URL

コメントする

HTML convert time: 0.493 sec. Powered by WordPress ME