2007/9/30 日曜日

社長が変われば、会社が変わる! 石渡美奈(著)

Filed under: 経営・経営者 — morinaga @ 22:39:06

「空飛ぶ看板娘」と呼ばれる、創業90年老舗メーカー「ホッピービバレッジ株式会社」 三代目 石渡美奈さんの体当たり経営改革の物語です。

三代目女性社長ですが、5年間で年商3倍、年30%の増益を叩き出しています。

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 ( 目 次 )

プロローグ   私は空飛ぶ看板娘
第一章     「経営の師匠」との出会い
第二章     嵐吹き荒れる「維新」前夜
第三章     「ホッピー」誕生物語
第四章     跡取り娘の履歴書
第五章     ホッピーの力
第六章     ミーナの新・経営改革
エピローグ   西暦2010年 操業100年に向けて

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 ( 所 感 )

石渡美奈さんは、1997年に入社、2003年に取締役副社長就任。
経営に携わるようになっては、持ち前のバイタリティで売上アップという実績は出してきた。
しかし、財務知識も人事管理のノウハウもなかった。

その不安の中で、株式会社武蔵野 代表取締役社長 小山氏との出会いで人生が変わった物語です。

実戦経営塾に参加し、多くの学びを得ながら前進していきます。
しかし、学びが即、成果に繋がるとは限らず、次々と問題が発生していきます。

最も印象的な事は、工場長の辞意表明である。
この工場長は、美奈さんが入社後、お家騒動めいた事があり、会社が危機的状況に陥った時期に、
美奈さんについていくと言った人物でもある。

原因は、美奈さんが社内改革を急ぎ、老舗の社員達はついていけず、置いてけぼりになった事であった。
以前、記事にした「企業元気化プログラム」の小西正行社長も、社員との意識のずれを直言され、
相当なショックを受けた事が記されていた。

美奈さんは、窮地に陥り、小山氏に連絡を入れるが大喝を頂戴するはめとなる。
そして、社長、美奈さん、工場長と小山氏の4人での話合いとなる。
ここで、小山氏は懐が深い対応を行い、宣言どおり1分で解決する。
その方法とは、多くの判断を行いながらも、最も大切な事は
「人の気持ちをいかに大事にするか」であった。

実際に読んで頂きたい瞬間である為、詳細は記さない。
しかし、時代が変わったにせよ、昔ながらの経営者は、こういった懐が深い人が多かったと。

将棋の升田名人は、経済界重鎮と交流が多い変わった棋士であったが、
彼らの仕事のやりとり本で書いている。
今の時代ではちょっと考えられない、やりとりが記載されていた。
根本は、ただ、ひたすら人間を計る・信じられるかといった問答につきている。

経営とは「人の勉強」が基本だとつくづく思った。

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また、「現地見学会(ベンチマーキング)」での指摘も強烈でした。
これは、サポート企業のメンバーが、会社の訪問しリアルに見る。
そして、問題点を指摘するといった企画だ。

これで、美奈さんの会社が、サポートメンバーから言われた最も強烈な事
「僕は全国の企業の環境整備を指導してきたけど、知る限り3本の指にいる汚さだよ!」
(なにせ、ホッピービレッジ株式会社は食品会社です。)

その後、次々と改革に励んでいく。
①社内的には「環境整備」
 物もピカピカ、心もピカピカ 『ホッピーさんの工場に行きたい!』という
 電話が殺到するような感動工場にする。
②営業的には、ラジオでの「メディア戦略」、ラッピングトラックの「ホピトラ」
 ネットを使ったeビジネス

問題も発生する。
創業97年で初めて発生するペットボトルに異変が生じ「自主回収」

これらを通して、トラディショナルホッピーとネオホッピーに辿り着く。
西暦2010年、創業100年に向けて

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老舗企業の問題点は、指摘される事が多い。
しかし、「老舗」と言う言葉には意味がある。
「歴史」と「信頼」である。

この本で学ぶべきは、「老舗」企業の問題点ではない。
経営者として歩み始めた著者が、手持ちの武器がない中で、間違いながらも、
着実以上の成果をあげてきている事である。
徒手空拳であっても、人も企業も「学びと実践」によって変わる。

今日も、ここまで、あなたの貴重な時間で、
“「本学」講座” をお読みいただき、有難うございます。

2007/9/24 月曜日

お金儲けセラピー 斉藤一人(著)

Filed under: 自己啓発 — morinaga @ 22:59:39

本から学ぶという事で、読書家である二人(直江文忠氏と土井英司氏)を
記事にしました。
斉藤一人氏も、自己の著作で「くどい」ぐらい、読書の意義を話している人です。
実際、ご本人も相当な読書家です。

「経営者」というより、「商人」といった感があります。
経営に関して論じているよりも、「お金」・「商売」といった概念で語られる事が多い方でもあります。
ただ、、幸福・愛・精神論を語ることが多いので、誤解される事も多いのではと思っています。

この本に関していえば、過去の著作より「お金に関する印象的な言葉」を、
抜き出した総集編といってよい内容ですので取り上げました。

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経歴

銀座日本漢方研究所(現・銀座まるかん)の創業者
事業所得だけで1993年より全国高額納税者番付の10位以内に連続して登場
(1993年より12年連続。 4、5、3、3、1、3、5、5、6、2、1、4、4位)
全国高額納税者番付は2006年(2005年度分)から廃止
その他、プロフィール等は未公表

商売・仕事・経営に関して書いている内容は、突き詰めて考えると非常に厳しいと言えます。
精神論も多いですが、かなりリアリストで、合理的で、シンプルです。

いくつか印象的な言葉を抜き出してみました。

・商売に待ちの姿勢は通用しない。
 自分という商品を売り続けるしかない。
・商売って、人さまから “えこひいき” してもらうこと。
 わざわざ、きたくなちゃうぐらい可愛がってもうらうこと。
・商売がすごくラクなのは、真似ができるから。

・成功は、目と足なんです。
 目と足を使って ”いいこと” を真似て、
 悪いことは ”真似” しなければいい
・成功というのは、「前払い」
 最初に人に得をさせる。
 何もしてくれないうちから得させる。

・働きに行ったら、コツコツなんてケチなこといっていないで
 バリバリ働く。
 今のままでやっとの生活なんですから、
 コツコツ働くのが空しいなっていっていたら、
 大変なことになっちゃいます。
 
 だから、もうそんなこといってられません。
 もう、会社にいっても、アルバイトにいっても、
 どこにいってもバリバリ働く。

 ジャンジャン働く。バリバリ働く。 簡単なことなんです。 

・よく「お金がないから商売に失敗した」というけど、それは間違い。
 事業が失敗したのはお金がないからでなく、知恵がないから。

 知恵がないから、お金がない。お金がないから失敗する。
 この順番です。

 だから、商人は知恵を出して、
  商売を繁盛させなければいけないんです。

実績がある為、受け入れられていると思う事もありますが、
最も特徴的な事は文脈で語っている事が多いです。

「はっ!」とさせるような、話の展開で印象に残ることが、多々見受けられます。
(文章の展開とともに、起点となる視点もです。)

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文章に言及したのは、別のポイントがあるからです。
それは、斉藤一人氏のみが成功したわけではないからです。
30代初めに、錆びれた喫茶店で知り合った人が皆、ある種の成功者になったからです。

これを10人の弟子と呼んでますが、元々まったく利害関係がない方ばかりで、
多種多様な方々といってよいと思います。
10人のお弟子さんの成功理由を斉藤一人氏は、下記のように語っています。

心のレンズを入れ替えただけ。

当時、下は10代の女の子(みっちゃん先生と呼ばれ、ご自分の著書で”おミソな自分”と記してます)から、
上は40代半過ぎの男性(非常に苦労されて、斉藤一人氏の話に批判的であった。)まで多種多様な人々でした。

おミソな10代の女の子には、

「ウサギがトラになる必要はないよ。
ウサギにはウサギの繁栄の仕方があるんだ。」

40代半過ぎの男性には、

「この苦労やめにしようよ。 苦労の先になんか、苦労しかないよ。 
苦労は止められるだ、そうしたら、幸せになれるんだよ。」

と語ってます。
(どちらもこの一言で心を動かした訳でなく、前後の文脈がありますが。)

こういった説得の方法は、読書の力も一部あります。
考え方のみでなく、初めに相手と話す時のきっかけが、
相手の故郷の話だとすると、その地で住んで育ったように話をして、
心をつかむなどです。(その地の地理、歴史、名産等々)

ただし、基本・起点は信頼関係であると言えます。

・私は自分に対して、こう言い続けてきました。
 「自分は、どんなときでも明るく輝く太陽なんだ。
 どんな時でも、生まれてきてしあわせだといい続けるんだ」
 いつも笑顔でいる。それだけなんです。

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精神論と商売論が同一化している事も多いです。

・よく生きる方法と、よく稼ぐ方法とは一緒。
 人生の生き方を覚えたら商いなんてわけない。

・「ツイてる」という言葉の力で、一歩足を前に踏み出す。
 これしかありません。

商売と人生は、ひとつの輪であるとの概念です。
いつでもどこでも、商人であると考えています。
(会う人は全てお客様)

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最後に、「普通はつらいよ」という著作からの話を一つ。(概略ですが)
題名も「普通はつらいよ」です。

登場人物が、お母さん、お姉さん、妹です。 お母さんは病気です。
姉妹二人でお姉さんの面倒を見ます。
お姉さんは面倒をみたくなく、妹につらくあたります。

妹さんに一人さんが助言しました。
「お姉さんに、『お姉さんに、感謝しているよ』と言ってごらん。」
妹さんはお姉さんに言いました。 「感謝しているよ」
次の週、お姉さんは怒った顔で「私もあんたに感謝してるよ」と言ったそうです。

それで、何かが変わったかというと、何も変わりません。

一人さんは妹さんに、また言いました。
「また明日から、『お姉さん、感謝しているよ』って言いな」
「わかりました。そう言ったらどうなりますか?」
「言い続けてごらん。全然変わらないから。」
「何かいいことがあるのですか?」

「ある。 感謝の達人になれる」

今日もここまで、あなたの貴重な時間で、
“「本学」講座”をお読みいただき、有難うございます。

2007/9/22 土曜日

「正義の経営」で10倍儲ける方法 五十棲剛史(著) 

Filed under: 経営・経営者 — morinaga @ 21:04:31

激プッシュ本です。

題名は、かなりベタですが、豊富な事例をもとに数多くの示唆に富んだ本です。
ブログに書くにあたって、何を書くのかでなく、何を省けばいいのかと思ってしまった一冊です。

それもそのはず、著者は五十棲 剛史氏だからです。
そうです、船井総合研究所を代表する看板トップコンサルタントです。

船井総合研究所HPより

取締役執行役員/ビジネスプロデューサー
主に住宅・不動産ビジネスのほか、最近では広告企画会社、人材関連ビジネス、ITビジネスなどベンチャー系企業、LOHAS関連ビジネス、富裕層ビジネスなどの事業プロデュースを手がけている。

船井総研 個人別成績では、昨年まで9年連続1位。
本人の感想では、「1位は狙っていない」との事ですが、下の内容を読めば、十分理解できます。
これで、9年連続1位とは凄いというか、馬鹿にされた感じさえします。(笑)

・自社コンサルタントの中で、最も商談時間が少ない。
  (一般的には、商談時間は営業成績に比例するとの事ですが)
・自分の顧客に大会社は殆んどなく、小規模の会社が圧倒的に多い。
 逆にいえば、顧客数は最も多い。
・既存顧客のコンサルで、営業活動時間がない。
・船井総研で最もプレゼン下手を自認している為、
 ここ数年、受注の為の企画書は作成していない。
・セールスマンに必要とされる能力も人並み以下だと言える。

これで、天下一とも言える実績が上がる理由はなぜか?

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 ( 目 次 )

はじめに
第1章 なぜ、「正義の経営」で儲かるのか?
第2章 御社のお客を信者に変えられる!
第3章 より付加価値を生む業績アップ戦略とは
第4章 「正しく」「儲ける」「強い」体質のつくり方

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 ( 感じたポイント )

≪ 第1章 なぜ、「正義の経営」で儲かるのか? ≫

“はじめに”でも述べていた、「ミッション」を前面に押し出しています。

「ミッション(使命)」とは、自分事業をとおして、世の中に貢献したいという思いそのものです。

この概念に反対する声、「きれいごとだ」・「しょせんは書生論にすぎない」はあっても、「間違いだ」という人はいないはずです。
きれいごとだと言う人は、 「できるなら、自分たちもやりたい」と思っているはず。

ミッション、バブル崩壊を通しての起業の在り方、その中を生き抜いてきた老舗企業から、インベストメント型発想による経営を提言しています。

では、インベストメント型経営とは?

①長期的視点に立った経営
②自己資本比率を高める
③顧客リピート率・社員定着率アップを重視
④ブランドが高い次元で安定する
⑤財務、CSR(社会的責任)、企業イメージも良くなる

インベストメント型経営をする具体的答えとして、五十棲氏は下記
5つの「~しない」をあげています。

①無理な集客はしない
②商品・サービスの質を落とさない
③人材採用は妥協しない
④成果給を導入しない
⑤利益がでそうでも安易な節税に走らない

特に人の問題には多くのページを費やし、問題意識をもっています。
若い労働人口が激減していく為、定着率を重視した経営を提言しています。

顧客第一主義から、社員中心主義へ
  例として、ブラジルコングリマリット企業 「セコム社」
  (『奇跡の経営』で紹介)を紹介しています。
  「会社は、社員の成功と幸福のおこぼれをもらうことで成長する」
     - 会長リカルド・セムラー氏 

もう一つの例として、パタゴニアをあげています。

①最高の品質とサービス
②地球環境保護
③従業員への誠実さ
④既成概念にとらわれない

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≪ 第2章 御社のお客を信者に変えられる! ≫

プッシュ型セールスからプル型セールスへ
   ~ アトラクティブ・マーケティング、来店型販売へ

ここでのプル型セールス例が、
「千円札は拾うな!」で有名な安田佳生社長のワイキューブです。

採用コンサルティング会社(リクルート出身者が多い)で典型的プッシュ型でした。
「船井総研が営業マンといった職種の採用をしたことはなく、
訪問営業・電話セールスも社員にさせた事が無い。」事で転換を促したとあります。

結果、売上6~7億円が、5年で売上40億円を超える企業に成長したとあります。

ワイキューブの実例が出るあたりが、真実味のみならず、凄味を感じさせます。
というか、通常この規模の実例はでないでしょう。

この他にも、ノードストローム 「伝説のサービス」、一風堂で見たの「限定販売」による行列、ドルチェ&ガッパーナで体験した「先回り提案」、etc・・・ 等々、自己の経験による例を書いてます。

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≪ 第3章 より付加価値を生む業績アップ戦略とは ≫

冒頭で書いた、五十棲氏の実績を打ち出す方法は
    ・・・ 「お客様ワクワク型セールス法」

別名「みのもんた流セールス」です。 
「おもいっきりテレビより」でのみのさんの話の進め方を例にしています。

①事例つき問題提起
②原因究明
③解決策

この方法に3つの「キーワード」があり、それを満たせば五十棲方式になると。
これは、「ジャパネットタカタ」のテレビショッピングも同様だと。
そのキーワードは「共感性」、「リアルタイム」、「プレ提案」です。

顧客が共感しやすいテーマを提案し、その場で、解決策を提示する。
目的は、お客さまが求めている「感動」を呈示すること。

これを学ぶ方法は、営業マンを呼ぶ時に必ず、その会社のトップセールスを呼んで、彼らのパフォーマンスを見る事とあります。

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≪ 第4章 「正しく」「儲ける」「強い」体質のつくり方 ≫

「より良い社員」「より良いお客さま」「より良い取引先」、そして「より良い株主」が自然と集まってくるキーワードが「LOHAS」である。

ここでは、「メガトレンド 2010」でも1章を費やしていた、LOHASを主題としています。

既にアメリカでは、LOHAS思想に共感する人が、ビジネスをメインストリームにする為に、大きな投資を行っている。

これは、孫正義氏のタイムマシーン経営を考えれば、今後は同様の方向が来ると言えます。

そして、LOHASを展開するにあたって具体的な方法を述べています。
例として、パタゴニアをあげ、日本でもセキスイハウス、ダイワハウスがあります。

社員にLOHAS的環境を用意する。
LOHASに対する会社としての価値観を伝えていくのは、ほかでもない社長であり、社員である。
体感しない限り、伝えようがなく、体感することで説得力ある話ができる。

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≪ 最 後 に ≫
コンサルタントである強み、実例を数多く知っており、かつ自己体験もあり、
それをコンサルタント的(経営・経営者・顧客)な視点から見つめた内容でとにかく書ききれないです。

今回は、大幅に省略して書いた草稿から、ポイントを抜粋して書きました。
草稿の5分の1、書きたい内容の10分の1程度しか書いていないでしょう。
書くとほぼ丸写しになってしまうような状態ですから。

とにかく、激プッシュ本です。 是非、ご一読下さい。

今日もここまで、あなたの貴重な時間で、
“「本学」講座”をお読みいただき、有難うございます。

ライフハックの作り方 小山龍介(著)

Filed under: ライフハック — morinaga @ 15:28:26

今までのハック本とは趣がかなり異質である。
これまでのハック本は、89のハック・ネタを中心に展開されていました。
今回は、『ライフハックの作り方』という題名ですが、
概念・考え方が中心となってます。

但し、切り口が変わっていて、「気象学」と「天文学」です。
著者は下記のように説明してます。

「天文学」
   相当先の未来まで予測が可能である。
   数百万年後、恒星はここの位置にいる事や、
   数億年前にこういう位置にいたということも逆算できる。

「気象学」
   明日の予測さえつかない。最新の科学技術をもってしても、
   天気予報は困難を極めます。
   長期予報はもちろん、明日の天気ですら、100%正解ではない。

私達が生きている世界は「気象学」の世界であり、
その状況への答えとして、ライフハックが出てきたと。

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( 目 次 )

はじめに  天文学から気象学へ
第1章   自分ハックをもつ 仮説から実行へ
第2章   ライフハックルール? フィードバックしてパターン認識する 
第3章   ライフハックルール? 情報受容体を増やす
第4章   ライフハックルール? アウトプットする空間をつくる
第5章   第三世代ライフハック つながりから創発へ
おわりに  これからの時代のマーケティング

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( 内容について所感 )

 ≪ 第1章 自分ハックをもつ 仮説から実行へ ≫

ヒットメーカーと言われる人達がいますが、彼らを気象の比喩で表現しています。

「なぜ漁師は天気の変化を正確に予測できるのだろう?」 
   -「夕暮れが美しければ、明日は晴れ」という長年の経験から

「予測不可能な世界では、厳密なロジックよりも、経験のなかで洗練されたコツこそが効果を発揮する」 

この比喩からライフハックの概念を位置づけています。

「経験からくる仮説を基にした、実行可能なシンプルコツ」

現在は、 「ホワイトカラー・エグゼプション」(労働時間規制適用免除制度)に代表されるように、
「労働時間」に対して対価が発生しないような方向も出てきます。

「効率化(スピード)とミスが無い事」で拡大・再生産で展開してた方法論だけでは済まない。
「効果、言いかえれば成果(質・)」がより重視されるとの事です。

そして、ハックを概念的に定義しています。

①「効果(結果)を発揮する仕事術」
②百人百様のハックで、自分のバリューを向上させる
③そのハックを創造する。(事態対応的な仕組み作りができる。)
④シェアの概念で、「半径10メートルのストレス・フリー」を実現する。
 すなわち、チームを幸せにするハック(これは、のちにチーム・ハックという書籍で出版されています。)

ここからは、サイバネティクスの概念を応用して各章を展開していきます。
サイバネティクスの応用でなにを目的をするかは、
激しく変化する状況を予測する事としています。

テニスでアンテシペイション(anticipation)という言葉があります。
テニスでの最も重要な要素に、”足が早い” 事すなわち、スピードが重要です。

しかし、それほど足が早くなくとも強い選手がいますが、彼らは予測が優れていると言われてます。
逆に強い選手は、 “予測”が的確にできると言われてます。

企画・マーケッティングの世界でも、ヒット・メーカーは「予測する方法」が優れているのです。
「予測」は、同一範疇での仕事内(作業)でも「スピード」を超えます。

 ≪ 第2章 ライフハックルール? フィードバックしてパターン認識する ≫

ここでの「サイバネティクスがなぜ予測できたか」をまとめると、以下になります。 

1.インプット・アウトプットだけでは、自律的に活動できない。
  フィードバックが不可欠。
2.環境に対応していくには、インプット・アウトプットに対応する
  適切なフィードバックが不可欠である。
3.パターン認識を見出す事
  ・パターンの見出し
  ・確率論的に認識
  ・予測へとつなげる

そして問題は、「どのようにパターンを獲得するかである」としてます。

≪ 第3章 ライフハックルール? 情報受容体を増やす ≫

「経験した事のない体験」をキャッチするには、
自分の中に「パターン」をもっていなければならず、
そのキャッチする為の「自分の受容体」を認識しておかなければならない。

受容体とは、具体的には「キーワードであり問題意識」であると説明されています。
「キーワード」とは、「問題意識」と表現されていて納得できます。

≪ 第4章 ライフハックルール? アウトプットする空間をつくる ≫

・本当のスタートとなるのがアウトプットであり、必要に迫られた人に情報はインプットされる。
・アウトプットは環境、インプットは感性、フィードバックは知性の営み。

*** 補足 ***
ライフハック、 サイバネティクスとは異なりますが、予測に関する本がありましたので紹介しておきます。
多くの世界の人たちの予測に関する生きたと知恵が載っています。 

  

今日もここまで、あなたの貴重な時間で、
“「本学」講座”をお読みいただき、有難うございます。

「伝説の社員」になれ!  土井英司(著)

Filed under: 自己啓発 — morinaga @ 4:40:02

土井英司氏とは? この著作の帯に端的に記しています。

エリエス・ブック・コンサルティング代表取締役。
アマゾンの元カリスマバイヤー。
1万冊のビジネス書を読破し、
   今や「日本一ビジネスマンを高く売る男」

プロローグの冒頭で、著者は自分の過去を振り返っています。

大学を卒業し、3年間に5回の転職を繰り返した。

自分はきっとできる人間だ。
今の会社は踏み台だ
自分の実力を分ってくれない職場がダメなんだ。

そんなつもりで、転職を重ねていくうちに、
   僕の履歴書は汚れてしまった。

あれから、9年。

出版コンサルタントとして独立し、出版業界に六千人もの人脈をもっています。
一日に百人と名刺交換することもあります。
年収はサラリーマン時代の数倍になりました。

あの頃の僕と、いったい、何が変わったのでしょう?

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( 目 次 )

プロローグ
第1章    自分の値段は自分でつける!
第2章    付加価値をつければ人生が変わる! 
第3章    最強の自分マーケッティング
第4章    「伝説の社員」になれ!
エピローグ

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( 内容について所感 )

プロローグにこの本の目的と思われる文言が有ります。

1.大きな成功を手にしたい。
2.将来の不安から解放されたい。
3.自分の価値を最大限に高めて生きたい。

これらを望むのであれば、「伝説の社員」になりましょう。

「伝説の社員」になれば、その後、3つの道が有る。

1.社内でトップにのぼりつめる。
2.レベルが高い会社に行く。
3.起業する。

ここに至って「仕事を選べる人間になる」

ここで言う「選べる」という意味は、
  「仕事を作り出せる」といった意味だと思っています。

というのも、社員として存在価値が上がるとは? を考えると、

1.仕事(作業)を早く(効率よく)・堅く(間違いなく)できる。
2.仕事の付加価値を高める(利益拡大)、
  仕事の範囲を拡大できる(シェア拡大)。
3.そして、無の状態から仕事を作れる。 

だと考えられるからです。

≪ 第1章 自分の値段は自分でつける! ≫

マジックナンバー 9
どんなことでも、続ければ成功できる年数は9年
「時間と引きかえに成功を手にできる」は真実である

これは、著者がビジネス書を1万冊以上読んできて発見した、
成功するビジネスマンにほぼ共通するマジックナンバーだと・・・

≪ 第2章 付加価値をつければ人生が変わる! ≫ 

人生は仕入の段階で決まる!
   そして、人生の仕入れは「お金と時間」

著者はビジネス書に1千万円以上、セミナー、CDを含めると
1千万円をゆうに超えて投資したとの事です。
以前、紹介した勝間和代さんも年収の相当額を自己投資に充てていました。
これは、成功した人に共通のセオリーだと言えます。

お金を投資していない方は、時間を自己投資しています。
年収の50%にあたる時間(時給換算)等ですね。

≪ 第3章  最強の自分マーケッティング ≫

 「会社のものさし」以外で自分を評価せよ!
現在の会社の評価システムを再考し、自分の評価は社外でも通用するのか考える。

理由は、「会社のものさし」では全てを測れないからです。
独立が多々ある業界では、必須の視点でありますね。

これによって、職業人としての自分でなく、全人格的な自分を顧みることができ、
そのフィードバックによって、プロフェショナルとしての厚みがでるはずです。

 ドラッガーの「未来を読む方法」
1.既におこった未来に注目せよ
2.自分で未来をつくる

未来への萌芽はすでに存在しており、着目した人間が行動した時、ブレイクする。
当社の社内委員会、 「種の会」でも必要なポイントです。

2については、シンクタンク・ソフィアバンク代表の田坂広志氏の言葉でも表現している。

「われわれは環境から影響を受けると同時に、
   プレイヤーなので環境に影響を与えることもできる。」

≪ 第4章  「伝説の社員」になれ! ≫

スーパーエリートは能力に秀でています。
「伝説の社員」は情熱が誰にも負けないのです。

最後の勝つのは能力より「バカになれる情熱」 

出版社は出来るだけ大手書店に卸し、確実に売りたいものです。
著者はアマゾンバイヤー時代に、アマゾンに非常に多く仕入れてくれるよう依頼した事があると。

当時のアマゾンは現在のように隆盛しているわけなく、
  かつその書籍は土井氏が売れると見込んだからであるが・・・

引き換え条件として、売れ残った場合、土井氏が買い取る約束までしている。
(仕入れ値で、3百万円を超える。売れなかったら貯金を全額おろして買取り、
本は自分で行商人のように売り歩く覚悟であった。)

「なんのためにそこまでするの?」とたずねられ、
   「バカになっているから」と答えたという。

こういった行動をしている土井氏の言葉である為、真実味があり納得できる。

カエルは決して牛にはなれない

自分に足りないものを知り、努力することは尊い事です。
しかし、自分を見定める事は自分をも強くします。

究極の差別化とは「自分である事」なのです。
伝説のすべてはそこから生まれる。

これは、斉藤一人氏も同様の事を、お弟子さんの一人に話しています。
(ミソかっすだった女の子の成長物語で、社長となりして高額納税者になっています。)

ウサギはトラのように生きる必要はないんだよ。
ウサギにはウサギの”勝ち方”があるんだ。
 

最後の土井氏の言葉で締めます。

ストーリーの世界では、感動できる話には2種類しかない。
1.穴に落ちるストーリー
2.穴から這い上がるストーリー

殆んどの人が歩む人生は「穴から這い上がるストーリー」で、
  より面白くする為には、穴を思いきり深くし、そこでもがくしかない。

今日もここまで、あなたの貴重な時間で、
“「本学」講座”をお読みいただき、有難うございます。

2007/9/17 月曜日

スピード・ハックス 大橋悦夫・佐々木正悟 (著)

Filed under: ライフハック — morinaga @ 13:21:10

「IDEA HACKS!」 「TIME HACKS!」とは、違う著者によるハック系の本です。
今回はビジネスのキーワードである、”スピード”が主題です。

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( 目 次 )

はじめに  本書の概念図
第1章  まず、「とりかかる気持ち」を起こす
第2章  「段取り」を決めてスピードを上げる 
第3章  スピードアップにつながる「やる気」を引き出す
第4章  作業の時間をスライスして管理する
第5章  自分の今の仕事環境をテコにする
第6章  1つの「原則」を決めて作業中の迷いを断つ 
第7章  「習慣」を最大減に活用する
第8章  「アイドルタイム」(待ち時間)を減らす
第9章  とにかく「ゴール」までたどり着く
第10章 仕事にスピードアップに役立つTips集

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( 内容に関して )

今回、印象に残ったハックは、下の7つのハックです。

とりあえず「5分だけ」やってみる。

“事前にアウトラインや段取りを考える必要のある仕事”は、
5分間だけ考えてタスクを見渡しておきアウトラインを把握する。
これによって、現在の仕事に集中できるという効果もあります。

将棋の格言に、 「着眼大局、着手小局」があります。
着手は、その部分に対して直接的な影響を与えます。
仮に、その部分で優勢になっても、全体的にみると不利になる事があります。

一時的な、駒得でなく、時間経過による局面の変化と、
最終的な戦略に合致しているかを見定める事が重要であるという格言です。
あくまで、将棋の目的は「相手より一手でも早く、王を詰める」ですから。

仕事も同様で、目的全体を俯瞰的に眺めて、最善と思われる手段・順番を決める事が重要です。
それによって、迷いなく現在に集中できはずですね。

未来の作業の為に作業記録をつける
“作業の詳細”と”所要時間”を集計し、後に作業項目単位に把握する。

これにより、自分・作業を分析できます。
作業はインプット・アウトプットの繰り返しですが、それで終わると未来へ繋がりません。

適切なフィードバックを絡める事により、スピードを超える概念 “予測” が可能になります。
予測に関しては、今後、別の本で紹介します。

3時間かけて自分の気になることを全て書きだす

これは、作業単位でなく、生活も人生も全てです。
メリットは、”思い出す時間”を節約できます。
ハックの原型ともいえる「GTD」の著者、デビッド・アレン氏の持論で有名です。

実際の仕分けと処理は以下のように対応する事

 a.やらないことにすること
 b.真っ先に処理すること
 c.徐々に処理すること
 d.後で処理すること
 e.いつかやりたいこと

作業記録から、自分流の時間管理術をつくる。

時間帯・コンディションによる状態を把握する。
時間は年・月・日とそれぞれのスパン内でパターンがあるか?
また、機械ではないため、どういったコンディション時に
最もパフォーマンスがあったか?

これらを把握し、時間管理から自分管理を導く事が主眼です。

「雨の日にしかできない」リストを作っておく。

雨の日じゃなくてもいいですね。
要は、行動に制約を受ける場合、例外的条件時に行える事ですね。

マチの時間をなくす選択肢を持つ事はいいですね。
なにもしない(休息)も、選択肢の一つだと思ってます。

「U3」対応のUSBメモリを持ち歩く
これは、かなり使えますね。実務的です。

時間管理と自己評価
時間管理できているという実感が、生産性を高める。

これは、米国の社会心理学者エイブラハム・テッサーらの研究「時間管理と自己評価」からです。
当然の前提は、仕事に対してのポジティブさも必要であるとの事です。

*** 最後に ***
この本のモチーフは目的に対する切り口が明確であるという事です。
仕事のスピードを上げる要素を、「仕組み」と「やる気」であると。

仕組みの紹介でけでなく、以下の2点を心理学見地から解説をしてます。

①なぜうまく回るのか?
②もっとうまく回すには?

「IDEA HACKS!」 「TIME HACKS!」は、各々89のハックがありました。
今回のスピードハックも70近くのハックがあり、その中から目についたハックを取り上げていますが
読む人によって、読む時によって引っかかるハックは異なります。

ハックは、あくまで、あなたにとって有用なハックを読み、
自分流に展開させる事がハックの目的をお忘れならぬように。

今日もここまで、あなたの貴重な時間で、
“「本学」講座”をお読みいただき、有難うございます。

2007/9/16 日曜日

TIME HACKS! 小山龍介(著)

Filed under: ライフハック — morinaga @ 13:29:10

ハック系本の第2弾、時間編です。
TIME(時間)管理は、ビジネスでいえば「スピードの管理」と言い変えれます。

当然の如く、速さはもちろんの事ですが、 “時間に対する別の視点” も
教えてくれます。

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( 目 次 )

はじめに  本書の概念図
chapter1 ToDoハック   一瞬と一生
chapter2 スケジュールハック  リズムとメロディ
chapter3 時間効率ハック ジャズとトランス
chapter4 時間投資ハック 効率と効果
chapter5 チームハック  足し算とかけ算
chapter6 計画ハック   微分と積分

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( 内容について所感 )

“はじめに” で書かれた事が、起点です。

情報はストックとフローに分ける事はできるが、
時間はストックできない。
フローするだけで、減り続けるだけ。

この考えから、著者は「漠然とした不安にかられ」、時間を止めどなく無駄に使用してしまったと。
不安が将来につながない仕事に没頭し、没頭しても不安がなくならない、負の無限ループにはまった。

時間を賭け金として上乗せしていく「時間ギャンブラー」になっていき、時間を浪費した。

この状況への解決策として

1.「やるべきこと」のみならず、「やらないでいいこと」を把握する。
  「新しい習慣を作るより、悪い古い習慣を捨てろ」
2.時間節約でなく、効率(仕事の質)をあげる
3.「時間」を「投資」の概念に適用する。

印象に残ったTIME HUCKSをいくつか見てみます。

chapter1 ToDoハック   一瞬と一生
・ポストイットTodoリストの管理法
Todoリストは、仕事ではよく作成します。 では、優れたTodoリストの条件とは?

「見逃さないこと」、すなわち、目につくところに置く
(どこに置くかが重要)

著者は、ドキュメントホルダーにポストイットをはり、左ページが緊急、右ページが緊急でない要件に分け、
机の前に立てかけている。
「見える化」の手法です。

chapter2 スケジュールハック  リズムとメロディ
・曜日ごとに行う仕事を決める
スケジュールをパターン化して、パフォーマンスを上げるのが意図です。

パターン化は繰り返す事によって熟練していき、
洗練化のプロセスに入る

「守 → 破 → 離」の考えを適用しています。

chapter4 時間投資ハック 効率と効果
・時間をコスト・経験値に置き換える。
 コストへの置き換えは、原価計算的で適用している会社もあるでしょう。
 では、経験値に置き換えるとは?

 「やらないリスク」、すなわち、やらないで失ってしまう利益です。 
これは、目前のプロジェクトのみでなく、通常の学びも同じです。
(今、学んでいない事で将来、手に入る事がなくなる利益)
新規事業などは、失敗すれば、利益はでませんが、「学び」と「経験」になる。

・自己投資を金額から時間換算する。
月収・年収の何割を自己投資しているなどはよく目につきます。

この場合は金額でなく、1年間の総時間内で何割 自己投資に費やしたかを考えるという事です。 

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( 最後に )
この”TIME HACKS!” の基本は時間管理ですが、
節約・スピードといった事のみならず、
時間にたいするレバレッジ視点が効いている事が秀逸でした。

人生(生活・仕事、etc…)は、時の運行をどのように取り扱うかです。
そして本書のハックの目的は、成果のみならず、

「幸福・充実・生き生きとした時間をいかに実現するか」 

今日もここまで、あなたの貴重な時間で、
“「本学」講座”をお読みいただき、有難うございます。

2007/9/15 土曜日

無駄に生きるな。熱く死ね! 直江文忠 著

Filed under: 経営・経営者 — morinaga @ 15:58:52

著者に関しては、以前、TVの特集番組を見て知っていました。
風貌とは違い、激烈な人生を送ってきていた。

TVでの紹介で印象に残ったのが、中村天風 著 「運命を拓く」を読み、
朝4時台に起床し、瞑想しながら、天風師の誦句を聞いていた場面であった。

各界で、天風師を尊敬する方は多いが、若くしてここまで実践している事が
殊更、ただものでない雰囲気感じた。

本の内容は、27の言葉で表現された章で、著者の考えを述べている。
本の題名どおり、熱い言葉が多い。

直江文忠氏の経歴

1977年01月24日生まれ 台湾出身
台湾の”ゼロ番地”という地区で生まれ、バラック小屋で育った。
父親はおらず、水や電気を盗む生活もしていた。
いつも腹が減っており、目の前をとおるネズミを食べようかと
思った事もある。

現在は、サンクチュアリ株式会社代表取締役
27歳で、年商30億円の企業まで急成長させた。

元来、野心家的な資質があったと見えるが、日本に来てから、
差別にさいなまれ、絶望と苦境の中で「成功への渇望」が一気に溢れたと見える。

 大人になっても自分の過去が障害になるだろう。
 周囲を変えようと争っても空しい。
 いっそ自分自身が変わってしまった方が楽だ。

 それもハンパな変わり方じゃない。
 誰からも意見されないような、圧倒的なちからを手に入れたい。
 自分がもっと強くなれば、きっと自由になれる。
 純粋にやりたいことを極められる。

色々と調べていくと、 「終始一貫」 した宣言文を、堂々と掲げている。
(著者自身のブログ、SNS、著作、インタビュー、TV等。)

20歳の時に立てた「人生50ヵ年計画」

 20代で企業を起こす
 30代でその業界の日本一になる
 40代でその業界の世界一になる
 50代でその事業を完成させる
 60代でその事業を継承していく
 70代で教育、慈善事業に残りの人生をかける

上記の目標作成後、3年間かけて、経営学書、ビジネス書、学術書など
5000冊あまりを読破し、独自のビジネスプランを練ったとある。
その時に心に残った本として、4冊をあげていた。

 『運命を拓く』            中村天風
 『孫正義 起業の若き獅子』   大下英治
 『若きサムライの為に』      三島由紀夫
 『サンクチュアリ』         史村祥 (作)池上遼一

これらの経験からの27の章であるが、若さに満ち、
前を見る姿勢に溢れている。

最後に、著者の人生経験から、今も憶えている言葉で終わります。

「お金持ちも貧乏人も、同じご飯粒を食べている。
与えられた時間も同じ。
お前には膨大な時間が残されている。
だから、できない理由を探す方が難しい。」  直江氏の母より

“無駄に生きるな。熱く死ね!”

今日もここまで、あなたの貴重な時間で、
“「本学」講座”をお読みいただき、有難うございます。

IDEA HACKS! 今日スグ役立つ仕事のコツと習慣 原尻淳一、小山龍介 著

Filed under: ライフハック — morinaga @ 14:43:42

昨年ぐらいから、相次いで出版され続けているハック系の1冊目です。 
出版は昨年で、主としてアイデアに関するハックです。

源泉は、ライフハックといった言葉です。

ライフハックは、情報処理業界を中心とした「仕事術」のことで、
いかに作業を簡便かつ効率よく行うかを主眼とした技術(テクニック)群である。
 ― Wikipedeiaより

著者の小山氏が以下のように語っている部分が、本書の目的とみます。

「ハック」には、コンピューターをハッキングして破壊する、悪い印象があるけれども、
もともとは、こんがらがった問題を粗っぽいけれど、サクッと解決していまうという意味もある。

この、「ライフハック」の意味がシリコンバレーで感じた働き方と一致した思想であるとも…

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( 目 次 )

はじめに  本書の概念図
chapter1 情報ハック   メモとノート
chapter2 時間管理ハック 習慣と隠し味
chapter3 整理ハック   物語とデータベース
chapter4 五感ハック   モードとスタイル
chapter5 思考ハック   出会いと別れ
chapter6 発想ハック   方法と視点
chapter7 意志決定ハック プライオリティとセレンディピティ

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( 内容について所感 )

構成的には、”はじめに”の「本書の概念図」でまとめられている、89のハックが順次書かれています。

chapter1 情報ハックでは、 「アイデアは一刻も早く忘れる」、
「アイデアはメモは一刻も早く捨てる」
と2つのハックが、逆説的な表題で面白かったですね。
情報を、フローとストックの概念でとらえてます。

いかに早く、脳からプッシュアウトして、鮮度が落ちないうちに活用するか?
また、ストックすることで、他のアイデアと連携性をもたせ、展開できるようにすると。

chapter3 整理ハックでは、「本棚を知のデータベースに変える」
①テーマ別にグルーピングする。
②本同士をつなげる。
  これは文脈を考えるように、書脈を考えて並べるということでした。
③グループ同士をつなげる。   
  最後にグループ同士の関連性を考えてつなげると。

これは、書籍に関してですが、情報の概念があるものであれば、何に関しても適用できます。

chapter5 思考ハックでは、アナログな方法を使用してイメージ思考する事が中心です。
マリナーズの長谷川滋利さんの言葉、 「イメージバンク」を紹介しています。
グッド・イメージを、いくつももっている事が重要である。

イメージでの思考は帰納法と同じ為、思考ツールを使用して、イメージに辿り着く

それと、話す時に「結論を先に言わない。」
ビジネス的な一般法則は結論から述べるのセオリーですが…

著者の経験からですが、いいアイデア程、「既存の考えとはズレがある」為、
いきなり結論を語ると、反論の集中砲火を浴びてしまう。
ファシリテーションでの概念でもありますが、「前提条件を確認してから、結論を話す」

今回、印象に残ったハックですが、読んだ時の自分の状況が変われば、
印象深いハックも変わってくるでしょう。

で、最後に、ハック本は基本的には、小ネタ集的に捉えらる事が多いでしょう。
しかし、ハックに、テクニカル的なものだけでなく、概念をハックするれば深味もでてきます。

「プライオリティとセレンディピティ」というハックが最後の章でありました。
ビジネスでは生産性が重要な概念で、そこからよりよい手順・効率を求めていきます。

しかし、プライオリティ中心で作業を進めていきますが、
セレンディピティを意識することにより、 「無視してしまっている別の可能性」への対応を促してくれると。

こうした構えが必要なのは、未来が不確実性にあふれているからだと。
これを、最後のハックにもってきたというのが、断然、面白かったです。

今日もここまで、あなたの貴重な時間で、
“「本学」講座”をお読みいただき、有難うございます。

2007/9/9 日曜日

ハゲタカ NHKドラマ 

Filed under: NHKドラマ — morinaga @ 23:05:08

9月8日(土)の本学で題材にしました。
真山仁著で、ハゲタカ(上・下)、とハゲタカⅡ(上・下)で出版されてます。
今回は、趣向を変えて、NHKドラマでの「ハゲタカ」を題材にしました。

経済小説らしく、「バブル崩壊」以降の社会情勢をもとにストーリーが展開していきます。

経済用語も頻出している為、ドラマを理解することで多くの事が学べます。
ここでは、用語の解説はしませんが、主ストーリーに関連した用語を、
ざっと掲げても下記のようにあります。

貸し渋り、債務超過、企業再生・事業再建、スポンサー選定手続、
M&A(エムアンドエー)、ホワイトナイト、TOB etc…

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ストーリー展開は感動的な結末で終わりますが、
このドラマで語られる本質は何かが、最も重要な事です。

ハゲタカと言われる「外資ファンド」は、荒稼ぎした悪なのか?

 著者の真山仁氏が、NHK公式サイトで端的に言及している。
 「我々一人ひとりの心の隙にわずかづつ堆積した慢心だったのではないか。」

 
この物語の中でも、各製造業、サービス業の苦境が取り上げられている。
日本本来の培ってきた企業本質が、バブルで崩れてきたと言えないだろうか。
それは、決して資産的な意味合いでなく、スピリットの問題でのではないかと?

そして、結末では、ある種の提言をしている。

エンプロイー・バイアウト(EBO):
  従業員が中心となって自分達の会社や事業部門を
  株主から買い取り独立する行為

これによって、企業再生を図るといった結末である。

この、EBOをなしえた要因はなんであろうか?

①鷲津ファンド
②企業再建請負人(芝野)
③従業員

この3つの要因によってなされた、事業再生への始まりである。

ファンドという名称に対しては、現在、あまり印象はないだろうが、
「ハゲタカ」・「外資」・「ファンド」が悪ではない。
その目的・手段が、何なのかである。

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会社が「絶対的な安住の地」でない現代では、従業員にも求められる事が多い時代ではある。
これに対する解答としては、NHK公式サイトの”ドラマ監修担当 森生 明氏”が、
実に的確に記している。

森生氏の言葉は、会社に身を置くものとして、このドラマを見た今、
国民を従業員、国を会社として置き換えてみると非常に理解できる。

「天は自ら助くるものを助く
(Heaven helps those who help themselves)」といわれるとおり、
自分の生活は自分で守る気概を持つか、それともよくわからない
「誰か」の庇護をあてにするかの差は結果に違いをもたらす。

人々のやる気と元気を育み、リスクをとって価値を生んだものが
公正に報われ豊かになる、そのしくみに国民の信頼が
ついてこない国は徐々に活力を失ってゆく。

 

今日もここまで、あなたの貴重な時間で、
“「本学」講座”をお読みいただき、有難うございます。

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